僭越ながら、私のことを少しだけ。。

この記事では、私自身のことを少しお話しさせていただこうと思います。
普段は家族や日常のことを書いていますが、実は私自身について触れたことはほとんどありませんでした。
お菓子を作る仕事をしていることも、これまで特に書いてこなかったので、改めて自己紹介を兼ねてお伝えできればと思います。
お菓子作りとの出会いは偶然でした、
私はもともとお菓子作りに興味があったわけでもなく、過去に趣味で作った経験すらありませんでした。
ただ、1型糖尿病を発症したことをきっかけに転職を決意し、手当たり次第に面接を受けた結果、偶然採用が決まったのがお菓子屋さんでした。
普通なら選ばない道だったのかもしれませんが、昔から物づくりが好きだったので「これも物づくりのひとつ」と思えば苦ではないと考えました。
こうして製菓の世界に入り、3年間パティシエとして働き、5年目現在はショコラティエと してチョコレートに携わっています。
誕生日ケーキを作るようになったのは、勤め始めて2年目を迎えようとしていた頃でした。
せっかくお菓子の仕事をしているのだから、子供の誕生日にケーキを作ってみよう。そう思ったのがきっかけです。
当初は仕事の練習やスキルアップも兼ねて挑戦することにしました。(こちらが本当はメインでした。。)
最初に作ったケーキの写真を見返すと、仕上げはぎこちなく粗さも目立ちますが、子供は喜んでくれました。
その笑顔を見て、練習のつもりだったケーキづくりは、ただの練習ではなく「家族にとって大切な行事」になったのです。

それ以来、誕生日には毎年ケーキを作るようになりました。
写真を振り返ると、年ごとにテーマや雰囲気が違っていて「この時期はこんなことに夢中だったな」と記憶がよみがえります。
とても上達したとは言い難いですが、ケーキの写真には確かにその時の子供の笑顔や家族の空気が残っていて、食べてしまえばなくなるケーキも記録としてはずっと残り続けています。
誕生日ケーキと共に、余裕のある時にはクリスマスにもケーキを作るようになりました。
繁忙期のため毎年とはいきませんが、物価の高騰もあって値上げが続く中、「自分で作った方が安上がりかもしれない」という思いもあります。
このクリスマスのプレゼントやケーキの準備期間もなんとも言えず好きなんです。
スーパーや玩具屋さんで見かける同じようなパパやママを見るのも実は好きで、心踊る期間です。
そんな我が家のケーキはただのデザートではなく、家族の歴史を映すアルバムのような存在だと感じています。

今では子供が三人になり、誕生日ケーキも三台分。冷蔵庫はいっぱい、オーブンはフル稼働で大変ですが、それでも子供たちがケーキを前に見せてくれる笑顔は、何よりのご褒美です。
専門学校に通ったわけでもなく、幼い頃からお菓子作りに憧れていたわけでもない。
興味も経験もないところから始まったお菓子への道でしたが、ここまで続けてこられたのは「家族のため」という気持ちがあったからだと思います。
お菓子作りは私にとって、家族を支える仕事であり、家族の笑顔を残す時間でもあるのです。
最初は持病をきっかけに偶然選んだお菓子の道。
当初は仕事の練習やスキルアップのつもりで始めた誕生日ケーキづくりも、今では家族の思い出を刻む大切な行事になりました。
誕生日もクリスマスも、ケーキは我が家にとって「家族を楽しむ」を象徴する存在です。
これからも子供たちが大人になるまで、できる限り作り続けていきたいと思います。
そして今後は、更なるスキルアップも兼ねて、このブログ内で少しずつオリジナルレシピを掲載していく予定です。
私自身、大したスキルはありませんが、ご家庭でも作れるようなスイーツを紹介できればと考えています。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
