田舎暮らしの現実。自然と一緒に暮らすということ

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郊外での暮らしには、空の広さや季節の移ろいを感じられる豊かさがあります。
しかし実際に住んでみると、雪はねや虫、動物との付き合いなど、自然との共存には“現実”もたくさん。
今回は、そんな私たちが日々体験している「田舎暮らしのリアル」をお届けします。

目次

①雪はね冬に訪れる白い試練
②小さな訪問者たち夏の虫たち
③大きな訪問者たち鹿、蛇、そしてウサギとアライグマ
④まとめ

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・ 雪はね ― 冬に訪れる白い試練

冬は、また別の試練がやってきます。
そう、雪です。しかも、腰の下あたりまで積もるほど。

早朝、まだ薄暗い時間からスコップを持ち、
車が出入りできるように道路との境目までを雪はねします。
朝から汗だくになるほどの重労働です。

雪が多い日は、帰宅時も休日も、ほぼ毎日が雪との格闘。
ちなみに大きい除雪機が1台ありますが、これがなかなか癖者で、
扱いに慣れず、結局は手動の方が早くて綺麗に除雪できてしまいます。

たまに宅配業者のトラックが家の前で埋まり、
スコップを持って救出に向かうこともしばしば。

それでも、悪いことばかりではありません。
朝日が雪原に反射してキラキラと光る瞬間、
不思議と疲れが吹き飛びます。

夜になると、街灯がなくても月明かりが雪に反射し、
夏の夜より外が明るく感じることもあります。
冬ならではの静けさと美しさが、そこには確かにあります。

・ 小さな訪問者たち ― 夏の虫たち

夏になると、空気そのものが生き物で満たされているように感じます。
アブ、クモ、コオロギ――どれも田舎では当たり前の存在です。

特にアブは強烈。
家の窓に「パンッ!」とぶつかる音が響き、
そのまま気絶して倒れていることもあります。
外で車のエンジンをかけるとすぐにアブに囲まれ、
夏場は車内を冷やして待機することもできません。
これはかなり辛いポイントです。

コオロギも驚くほどの数。
草刈り中、足元が黒い波のように一斉に動き出す光景には毎回圧倒されます。
一瞬「ゴキブリの大群か!?」と錯覚するほどですが、
(実際にゴキブリは見たことがありません)
これも田舎ならではの“夏の風物詩”です。

そしてクモ。
大小さまざまなクモが家の外壁や窓辺に巣を張り、
気付けばどこかで新築が完成しています。
子供たちと一緒に観察することも増え、
その大きさや存在感には毎回驚かされます。

・大きな訪問者たち ― 鹿、蛇、そしてウサギとアライグマ

もっとも遭遇率が高いのは鹿さん。
車を運転していると突然畑から飛び出してきたり、
朝方に近所の畑へ静かに佇んでいたり。
野生の鹿は動物園とは違い、驚くほど大きく感じます。
何度か衝突しそうになり、本当に怖い思いもしました。

次に現れるのがアオダイショウ。
道端や畑、さらには玄関で見かけることもあり、
どれだけ見ても慣れることはありません。
周りの農家さんは捕まえて山へ逃がすそうですが、
私はただ、気づいたらどこかへ去っていてほしいと願うばかりです。

そして、畑を狙う野うさぎ。
可愛い顔で野菜を食べに来る姿には、思わず笑ってしまうほどです。

続いてアライグマ。
冬眠前なのか、お腹がパンパンに膨れたアライグマを見かけることも。
農家さんの話では、作物を荒らして大変なことも多いそうです。

さらに、キツネがネズミを咥えて歩いていたり、
季節ごとに色々な鳥たちが庭に訪れたり、
ときには鳥が窓へ勢いよく激突して“ドン!”という音が響くこともあります。

こうして毎日のように自然の訪問者に出会うたびに、
「今日はどんな動物に会えるだろう?」という楽しみが生まれます。
動物たちも、この土地の大切な住人です。

・まとめ

田舎で暮らすようになってから、
季節の変化や自然の気配を、これまで以上に“肌で”感じるようになりました。

冬は、雪の積もり方ひとつで一日の動きが変わります。
夜は街灯がなくても、月明かりが雪に反射して外が驚くほど明るい。
その美しさに励まされながら、寒さ続きの日を乗り越えていきます。

夏は、虫も動物も一斉に活動し始め、
家のまわりが自然そのものの気配に満たされます。
驚くことも怖いこともありますが、
そのたびに「ああ、この土地で暮らしているんだ」と強く実感します。


自然は美しくもあり、同時に“隙あらば近づいてくる存在”でもあります。
だからこそ、お互いが無理のない距離を保ちながらルールを守り

暮らしていくことが大切なのだと感じています。

例えば簡単なことなんですがゴミを外に放置しない。とか。

田舎暮らしは決して楽ではありません。
けれど、その不便さの中にこそ、
静けさや光、季節の流れ、学びと経験、それが家族の思い出となり

そこには
たくさんの“豊かさ”を、この暮らしの中で得てきました。

これからもこの土地で、
自然とともに季節を積み重ねながら、
家族でのびのびと暮らしていきたいと思います。

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FAMILY SHIP"ブログは、3児の父と母が夫婦それぞれの視点で日常を綴る家族の物語です。「家族を楽しむ」をテーマに、生活の中の小さな発見や喜びを共有し、読者に家族の温かさを伝えたいと考えています。更新は不定期ですが、楽しんでいただけると幸いです。
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